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Spectrum2008年9月号要約

非常に複雑なシステムの中で、今日の大型デジタルプリント機器が唯一の目に見える構成物で あるということは、確かにとても強い印象を与えます。詰まるところ、プリント機器が生成する 印刷物に大きな価値を付加しているのは強力なソフトウエアであり、プリント機器はそのソフト ウエアに動かされているのです。ですから、機器の供給業者は、ビジネス戦略の重点と成功へ可 能性の基盤をソフトウエアに置くことになるのです。

これを実現するために必要なスキルは、プリンタ開発に必要なスキルとはかなり違います。全 ての印刷機器供給業者がソフトウエア技術者を雇い、プログラマーはプログラムを作り、さらに 他社のアプリケーションソフトに対応できるよう常にソースコードを最新の状態に保つために は、かなりのリソースを必要とします。

HP に関して言うと、HP はキャノンから多機能デバイスを購入しています。HP は、あらゆる ネットワークで要求される機能の全てを満たし、様々な機器のそれぞれに異なる構成を保証する ことができるようにプログラムを書かなければなりません。そのコストのほとんどは表明されて いませんが、ある程度は購入者に転嫁されているでしょう。しかし、市場に出される多機能デバ イスがより複雑化し機能が充実するにつれ、益々大きくなってきています。

全ての印刷システムは、単純なファイル印刷機能をはるかにに超えたレベルで、外部システム のホストとの互換性を保たなければなりません。キャノン、HP、コニカミノルタ、リコー、ゼ ロックスなどの供給業者は、事業として、印刷出力のコントロールに関して、多かれ少なかれ競 い合い取り組んでいます。そのために、彼らは、経理、CAD/CAM、CRM、コンテンツ管理グ ラフィックデザイン、販売管理、マイクロソフトオフィスといった基本的製品などの分野に渡り、 サードパーティー製のソフトウエアとの互換性も保たなければなりません。

幅広い分野に渡る複雑なドキュメントを扱い、効果的な運用のためには高度な自動化されたワ ークフローがとても重要になるシステムで使用される高速のプロダクション用デジタルプレス においては、この課題はより難しくなります。

印刷機器の供給業者というよりはIT の供給業者としての色彩が強いHP にとって、包括的な ソフトウエアの統合環境を提供することはその事業として必須のものです。それは、最終的に利 益を生むことになるのです。なぜならば、印刷をサポートするソフトウエアの方が印刷そのもの よりもHP 本来の事業に合致していて、これまでも事業としてより大きな利益をもたらしてきた からです。

HP のPrint 2.0 戦略は、Web が情報発信・情報流通の中心となり、印刷には現在活用されて いるよりもっと活用できる価値がある、ということを前提としています。HP の技術を使用する とより簡単に印刷対象物を生成することができるようになるので、人々はWeb を通した印刷を もっと活用するようになるという仮定に立ち、Web を印刷アクセスの共通ノードにするという のがHP の構想です。

最大級のIT 供給業者の一つであり巨大なIT インフラを持つ企業としての責任があるHP は、特 異なポジションに立っています。可能かどうかは今後を見てみなければわかりませんが、上昇す る可能性は大きく、この知能ビジョンを持つHP は大きな注目を集めています。

新しい印刷機器とそれを強化するプログラムが繰り出され複雑化し進化していく中で、ソフト ウエアとハードウエアは密接に絡み合っています。どちらがより重要になるということはなく、 どちらにとっても他方がなければ存在できません。ハードウエア供給業者にとってもソフトウエ ア供給業者にとっても課題は同様で、どこで、どのように、どのデバイスで印刷されるかにかか わらず、全ての印刷に対し同様の機能と価値を提供し続けなければならないのです。

(詳細は本文参照)

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